音圧レベル分布とは、拡声対象エリア(ホールの客席 など)に対する音圧レベルの分布状態を示す特性です。
基本的には、全ての客席に対して均一な音圧レベルである事が要求されます。使用する信号は2KHz(または4KHz)、500Hz等の周波数を中心とするオクターブバンドノイズを利用します。
拡声対象エリアに対し測定ポイントを一定間隔で設定し、それぞれの測定ポイントでの音圧レベルを測定します。音圧レベルの最小値と最大値の偏差で音圧レベル分布を評価することになります。
「人間の聴覚は、物理的な刺激が2倍、4倍、8倍…というように倍増すると、はじめて等間隔で音の感覚が大きくなったように感じる」
感覚が物理量に比例する対数的性質を持っている(Wever-Fechnerの法則)。
そのため、通常、音の強さを表すには基準値を定めて、その基準値に対する比の常用対数をとることにより、人間の聴覚に等間隔に聞こえるような尺度をつくっています。
音の強さをはじめとして、音響パワーや音圧等にもこういった尺度を当てはめることができ、最終的にはどれも同じデシベル(dB)という単位を使用して表現されますが、それぞれに用いた物理量に応じて、音の強さレベル、音響パワー、音圧レベルなどと呼び名が異なってきます。
これらの尺度をまとめてデシベル尺度と呼んでいます。
音響測定のご紹介 はじめに〜音響測定(ホール音響)伝送周波数特性(f特) 1/3オクターブ周波数特性の測定最大再生音圧レベル 歪まない最大の音圧レベル |
音圧レベル分布(音圧分布) 拡声エリアの音圧レベル分布状態安全拡声利得 ハウリングが起こらない状態での指標残留ノイズ 無信号でも発生する機器自身のノイズ |
音圧レベル分布、伝送周波数特性
「アメニティ&サウンド 音と快適の空間へ」のvol.1〜10に連載していた 音圧レベル分布と伝送周波数特性に関連したコラムをサウンドコラムのページに編集して掲載しました。
音響システムやオーディオ、AVに関連した雑記
「アメニティ&サウンド音と快適の空間へ」 vol.12〜vol.64に 音響システムの関連コラムとして連載していたものを編集掲載したものです。
サウンドコラム 音響とAV,オーディオの四方山vol.41〜50
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