安全拡声利得とは、ハウリングが起こらない安全な状態での音響設備の動作領域を指標で表現したものをいいます。
音響設備を通常マイクを使用する状態にします。ハウリングの臨界点まで音響調整卓のゲインを上げた後、可変抵抗器で6dB下げます。(安全拡声利得の指標を定義する過程で、ハウリングの臨界点より6dB下がった状態を安全な拡声状態と定義しています。)
音源装置からピンクノイズを再生し、被測定マイクロホンの位置で80dBの音圧レベル(LM)になるように擬似音源スピーカのアンプのゲインを調整します。
その状態で、拡声対象エリアの音圧(LA)を測定します。
安全拡声利得は次式で与えられ、数値が大きいほど特性が良いことを意味ます。
(安全拡声利得)=(LA)-(LM)
安全拡声利得は一般的に -10dB以上が目標値とされています。
音響測定のご紹介 はじめに〜音響測定(ホール音響)伝送周波数特性(f特) 1/3オクターブ周波数特性の測定最大再生音圧レベル 歪まない最大の音圧レベル |
音圧レベル分布(音圧分布) 拡声エリアの音圧レベル分布状態安全拡声利得 ハウリングが起こらない状態での指標残留ノイズ 無信号でも発生する機器自身のノイズ |
音圧レベル分布、伝送周波数特性
「アメニティ&サウンド 音と快適の空間へ」のvol.1〜10に連載していた 音圧レベル分布と伝送周波数特性に関連したコラムをサウンドコラムのページに編集して掲載しました。
音響システムやオーディオ、AVに関連した雑記
「アメニティ&サウンド音と快適の空間へ」 vol.12〜vol.64に 音響システムの関連コラムとして連載していたものを編集掲載したものです。
サウンドコラム 音響とAV,オーディオの四方山vol.41〜50
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