お客様からご発注を頂いたら、製作工程に入ります。
実施設計での設計図にしたがって、各個別の機器に関する詳細な製作図(板金図、回路図、機構詳細図など)を順次作成し、必要となる機器、部品、部材の発期にあわせて実際に機器やラックの製作を行っていきます。
製作過程は下記項目で構成されています。
製作が完了すると、機器を実際に接続して動作テストを行います。
現場に納品される状態を仮想的に作り出して、全ての機能をチェックしていきます。
ラックを組み立てるための製作図、製作資料を作成します。
実施設計で作成したラック図をもとに実際に機器を収納する上で必要となる部材などを割り出し、図面化します。
作成した図面より必要な部品(機器、ラック本体、部材、ラック内ケーブル、コネクタ など)を拾い出し、数量をまとめ順次発注をかけます。
ラックの組み立て配線のための資料としては次のようなものがあります。
マルチケーブル用端子表 |
マルチケーブル内のピンの配列を示した資料です。 マルチケーブルを製作するために複数のスタッフが関わる場合に、必要となる資料です。内部のピンに対してチャンネルとチャンネル内のどの線が接続されるかが記載されています。 |
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特注架内ケーブル仕様書 |
ラック内で特注のケーブルを使用する場合に作成されます。 特殊なケーブルの作成を外注業者に委託する場合などに作成されます。 使用されるコネクタ(オス、メス)、使用するケーブル、ケーブルの長さ、コネクタのピン配列などが記載されています。 |
束線ケーブル図 |
ラック内の機器に接続されるケーブルを整えるための方法や、ケーブルに付記される表示(出力元の機器名、入力先の機器名が表示されます)の約束などが記されています。 |
銘板仕様 |
ラックの正面上部に取り付けられる、ラック名称を書き込んだ表示盤の仕様が記されています。 |
製作図は、ラック製作を行うスタッフ間の意思統一のための資料として機能します。
全てのスタッフは製作図に従って組み立て配線を行います。
ラックの場合と同様に実施設計図に記載されている情報に従って、特注機器製作のため製作図や製作資料を作成します。
特注機器製作を行うためには次のような資料を作成します。
上記より確定した部品、部材の発注します。
機器の持つポテンシャルを十分に引き出すために行われる過程です。
具体的には、納品前に社内で動作環境に近い状況を作り、機器を動作させ、時間をかけて機器を慣らしていくことを言います。
製作図に従い組み立てていきます。組み立て終了時には、機器単体でエージング、動作チェックをします。
市販品の不良の中で多のは初期不良です。初期不良は、機器完成検査で検出されない不良や出荷後の搬送や、部品の経時不良などによって発生します。 特注機器は市販品とは異なり量産上の事情による初期不良は抑えることができますが、品質は、検査コストとの兼ね合いによって左右される可能性があります。
ソフトウェアで実現される多機能な機器の場合、完成検査、テスト仕様設計のコストが高くなリ勝ちなため、品質をクリアすることは基本設計段階から考慮しておく必要があります。
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東京技術センター(八王子)の無響室は、簡易型ですが、 音響機器開発時に技術部内で音響試験、測定や、お客様のご依頼による音響測定のお手伝いなども可能です。 小型の無響箱や測定箱などでは測定できない大きさの機器でも測定でき、 ダミーヘッドを利用した実験などにも利用しています。 |