音響設備の納入では、納入する業者がお客様の要件に沿った設計書を作成し、設計書を基に受発注の打合せを行います。 設計者に要求される能力は、設計に直接関係する知識だけではなく、受注後の設備機器の製作や現場の施工、機器調整なども考えて設計を行う必要がでてきます。
音響設備の納入の工程を知ることは、設計業務を円滑に進める上で大変有効なプロセスです。
音響設備設計業務の工程は、設備の規模の大小や、受注形態などによって様々な工程の進め方がありますが、ここでは、「お客様から直接ご依頼があった場合」のケースを中心に、ご依頼から設備完成までの 音響設備設計業務の進め方をご紹介します。
一般的に音響設備の納入までには、次のような工程で進行します。
1基本設計 | 実現方針を検討して設備仕様を固め、基礎となる設計をします。 |
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2実施設計 | 基本設計を基に詳細設計をし、納入仕様書を作成します。 |
3受注 | 納入仕様書とお見積書に対してお客様からご承認をいただいて受注となります。 |
4製作 | 設計内容にしたがって設備を構成する機器を組み立て、製作し、機器の動作を検査します。 |
5施工 | 設備導入現場で各種施工をします。 |
6機器調整 | 施工後の状態を確認し、機器の動作確認をします。 機器調整、音響調整、音響測定を行います。 |
7完成図書作成 | 納入仕様書からの変更があった場合は図面を修正し、取扱説明書を作成します。 |
各工程については以降のページをご覧ください。
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音響技術
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音場制御 - 音場・騒音
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防災無線 - 診断と改善
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振動体感システム
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東京技術センター(八王子)の無響室は、簡易型ですが、 音響機器開発時に技術部内で音響試験、測定や、お客様のご依頼による音響測定のお手伝いなども可能です。 小型の無響箱や測定箱などでは測定できない大きさの機器でも測定でき、 ダミーヘッドを利用した実験などにも利用しています。 |