NC(Noise Criteria)値とはBeranekが定めた騒音の評価基準です。
NC値ごとに騒音評価が別表にまとめてあり、求めたNC値を評価表に照らし合わせることで騒音に対する評価を行うことができます。音響測定での残留ノイズはNC値を用いて評価します。
下図がBeranekが求めたNC曲線です。縦軸が音圧レベル、横軸が周波数(対数表示)になっています。
NC曲線
上図のサンプル曲線では、1000HzのNC値がNC-35のNC曲線と交わっています。
この値が測定を行ったポイントのNC値ということになり、次の表より 「会話距離4m。電話支障なし」 という評価ができることになります。
次の表がBeranekが定めたNC値による評価基準です。NC値を6項目に大別し段階を定めています。
NC-20〜30 | 非常に静か。 大勢の会議に使用可能。 |
---|---|
NC-30〜35 | 静か。会話距離10mまで。 |
NC-35〜40 | 会話距離4m。電話支障なし。 |
NC-40〜50 | 普通会話距離2m。やや大声で4m。 電話少し困難なときあり。 |
NC-50〜55 | やや大声で会話2mまで。 電話少し困難。会議には不適。 |
NC-55以上 | 非常にやかましい。電話困難 |
このページは、音響技術に関する専門用語や、技術開発に関する掲載記事中のキーワードについてのご紹介が複数箇所で必要になった項目をまとめた共通の用語紹介ページです。
用語説明を含む関連性の高い内容のページがある場合には、そのページへのリンクになっている場合があります。専門用語を網羅しようという用語辞典ではありませんので記載内容が十分とはいえませんが、ご参考になる部分がございましたら幸いです。
音響測定のお手伝いなど音響技術サービスや、機器の試作、研究開発や特注機器などのソフト、ハード、システム開発の設計から製造までご相談いただけます。 音響製品の開発、販売のほか、オーラサウンド社のオーディオ製品を輸入販売しています。