スピーカ(ユニット)とは、スピーカの箱(エンクロージャといいます)内に固定され、 電気的に音を発生させる部分をスピーカユニットと呼んでいます。
スピーカユニットには、再生可能な周波数帯域によって分かれているスピーカユニットと、全ての可聴帯域の再生が可能なスピーカユニットがあります。
フルレンジスピーカーは、シンプルに全周波数帯域を再生できる1種類のスピーカーユニットで構成する方式です。
単一のスピーカーユニットを用いるため、スピーカユニットの特徴が反映されやすいという方式でもあります。 スピーカーユニットは、金属(アルミニウムやチタン)などの材料加工の技術向上に伴いハイパワーでハイクオリティーなスピーカーが市場に増えてきました。
マルチウェイとは、可聴帯域を1つのスピーカで再生するのではなく、 低域は低域専用のスピーカユニット、高域は高域専用のスピーカユニットというように、 可聴帯域をいくつかに分割し、それぞれ専用のスピーカユニットで再生するスピーカ方式をいいます。
マルチウェイスピーカーは、周波数帯域分割の方法によって使用するスピーカーユニットの種類と数が異なり、特に2ウェイ方式と3ウェイ方式はオーディオスピーカーの構成方法として広く採用されています。
2ウェイ(2 Way)スピーカー |
3ウェイ(3 Way)スピーカー |
高域のスピーカユニットをトゥイータ、中域のスピーカユニットをスコーカ、低域のスピーカユニットをウーファと呼んでいます (低域をさらに分けてサブウーファとなる場合もあります)。
ステレオ2ch再生以外に、ホームシアターシステムなどの普及に伴い、周囲効果音や臨場感を向上させるため サラウンドスピーカーを用いることも一般的になりました。 家庭用のサラウンドスピーカーには、小型のフルレンジスピーカーがよく用いられます。
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