元横山公園

桜並木が八王子八十八景 - 元横山公園

元横山公園は、淺川大橋の北東側にある小さな公園です。 春、淺川の堤防沿いの桜並木や秋のヒガンバナの群生などが特徴です。 八王子駅からは徒歩圏内だと思いますが、普段散策などをしない方にとってはやや遠めかもしれません。

元横山公園の桜並木は、八王子八十八景「22.浅川の桜並木」に選ばれていますし、 桜のシーズンには人を多く見かけますが、春先を除いては散策と見られる方も足早に前を通り過ぎられることも珍しくありません。

• 季節を彩る元横山公園の桜並木 - 八王子八十八景

桜以外にも花づきが良い樹があったりするので、私は小宮公園の行き返り等に立ち寄ってみています。

春、桜や木瓜が咲く元横山公園

春の元横山公園は、やはり桜並木ということになるでしょうが、桜の咲く時期には、レンギョウやボケの花も咲いています。 西の階段脇に並ぶ紅白のボケは花づきが良く沢山の花を咲かせ、桜並木の土手にはハナダイコンなども咲いて色を添えてくれます。

• 春、元横山公園の風物、春の彩り

夏の元横山公園

夏は、桜並木や杉で木陰が濃くなり軽く涼む場所に手ごろな場所になります(林のように気温が低いわけではありませんが)。 元横山公園前の大和田北通りを通ると、サンゴジュ(珊瑚樹)やエンジュ(槐)、サルスベリ(百日紅)の花が咲いているのが見えます。 西側のこれらの木はやや背が高く園内の通路から離れているので歩道から見るほうが花や木の実は見やすいかもしれません。

秋、彼岸花、銀杏、桜並木の紅葉

秋には、銀杏や桜並木、園内のドウダンツツジなどが色づきます。 淺川堤防の土手に咲く彼岸花(曼珠沙華)の群生も公園の一部のように楽しめます。 桜のシーズンや秋の彼岸花が咲いている時には、堤防を行く人が脚を止めて写真を撮っている光景も見かけます。

• 秋、紅葉や彼岸花の鮮やかな元横山公園

淺川の水鳥や野鳥

南は淺川なので、淺川で、サギやカワウ、カモなどの水鳥やカワセミ、ツバメなどを見ることもできます。 また、カルガモやカワセミが淺川から堤防下の元横山公園の水路に来ていることもあります (稀なケースですが、1度カワセミが水路をじっと見ているのに出会ったこともあります)。 シジュウカラやコゲラなどの小鳥も桜並木のあたりを巡回に訪れていてタイミングが良いと野鳥も近くの桜の木の枝などで見ることができます。 西側にはサルスベリやピラカンサなどの実がなる木にヒヨドリやカラスヒワ、スズメなどが群れているのも目にする光景です。

ウォーキングマップの元横山公園

八王子市が作成している「ハッチー・ウォーク(八王子市ウォーキングマップ)」の 「1．里山風景と都立小宮公園散策コース」では「淺川の桜並木」としてコース上に紹介さていますが、「6．八王子駅周辺の八十八景を歩くコース」では、 八王子駅から淺川大橋まで来て堤防を西に向かっていて元横山公園はコースから外れています (マップに桜のマークはついています。所要時間や合計の距離の問題でしょうか)。 このコースでは富士森公園が桜の名所として紹介されているので、 どうせ桜のシーズンならば、淺川大橋を渡って元横山公園にも立ち寄ってみても良いのではないでしょうか。

「八王子発見物語21〜ディスカバーウォーク」のイラストマップ 「2コース.神社・小宮公園・大蔵院のイチョウを巡るコース」は、 ウォーキングマップの「1．里山風景と都立小宮公園散策コース」と類似したコースを取りますが、 「WC」のポイントとしてのみ紹介されています(神社やイチョウを巡るコースだからでしょうね)。

元横山公園へのアクセス

元横山公園へのアクセスは、八十八景「22.浅川の桜並木」のページに記載されていますように、 バス利用の場合には「八王子郵便局」が目の前の停留所になりますが、道路を隔てているので横断するには、ひよどり山トンネルの方に少し廻る必要があります。 JR八王子駅からは徒歩20分と記載されています。

遠方からわざわざ出かける公園とは言いがたいですが、淺川散策や小宮公園などに出かけられる方は、立ち寄ってみてもそれほど回り道にはならないかと思います。 大和田北通りを通行される機会には、東側の歩道から元横山公園や淺川の堤防を覗いてみて気になったら立ち寄ってみるのはいかがでしょう。