2011年3月11日の東日本大震災時に発生した原発事故と複数の発電所の被災停止による電力供給不測のため、 東京電力の供給区域の一部で計画停電が実施されました。 写真は3月25日19〜20時の停電時の八王子駅周辺の様子を撮影したものです (停電中、かなり暗い中で手持ち撮影なので鮮明ではありませんが)。
八王子市のほとんどが計画停電対象エリアとなり八王子駅前まで含めて複数回停電になりました。 グループが複数に分かれていたため、市内全域が同時に停電していることはなかったと思いますが、 八王子駅周辺の停電は回避されたケースもそれほど多くはなく昼夜とも複数回停電実施されました。
初回の停電時には、駅前の周辺は対象外となっていたのかロータリーの街灯も点灯していたので、 やはり、駅前は例外になるのだなと思ったのですが、 以降の停電では、駅前写真のように停電になっており、八王子駅や甲州街道などの主要な場所であっても 例外では無いようでした。
停電によって照明が少ないこともありますが、加えて節電のために停電対象となっていない場所でも消灯しているので、 数少ない自家発電を稼動している一部の建物と自動車のヘッドライトなどが照明のほぼ全てという状態です。
写真を撮っている時には、自動車のヘッドライトなどに合わせてシャッターを切っているので やや明るめになっていますが、多くの場所で近くの歩行者すらよく見えていないような状況です (甲州街道で自転車に乗った人がぶつかってケンカしている人がいました)。
幹線道路などの信号は、災害時用の発電機でバックアップ稼動されるという解説を見た記憶がありますが、 今回の、八王子の場合、実際には、R20、R16、桑並木通りなどの国道であっても 多くの交差点の信号が停止し、重要な交差点のみを交通整理で対応されていました。
非常電源によって稼動された信号はありましたが、八日町の交差点のような 国道や幹線道路同士の交差点であっても停止している箇所は少なくないように感じました (北大通りと桑並木通りの交差点「淺川橋南」の信号など)。 災害時には、幹線道路は緊急車両専用に規制することが前提で電源配置されているため、 今回のような広域停電時に交通規制をしない状態は想定されていないのかもしれません。
交通整理で対応されている交差点を見ると、歩行者や交通量が多い交差点での信号停止時の交通整理は、 1ヶ所に数人の人員で対応されており、警察や行政の方の対応は負荷が重い事態になっていました (特に、危険度が高い夜間)。 今回、幹線道路の交差点といえども、重点的な場所を除いては交通整理の対応はありませんでしたが、 関係者の方の尽力だけでは、多くの交差点をカバーするのは不可能だということが十分に理解できる状況でした。
計画停電の実施、回避は、防災無線放送で直前に放送されていたのですが、 音量が極端に小さくなる場所が以外な場所にあることをあらためて感じました。 学校や公園のスピーカから離れた場所や、ビルの陰などになるとエコーで放送内容が不明瞭になるのは 当然なのですが、スピーカーの方向と地形や建物の位置によって スピーカーからそれほど離れていない場所でもよく聞こえない場所が生じています。
行政でも改善を検討、対策されているかもしれませんが、 このような放送聴取レベルが悪い場所を個別に改善はできても どのような場所でも良好にするような完全な解決は不可能ですから、 普段、行政放送が聞きにくいと感じる場所は、災害時に留意しておく方がよいかもしれません。
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