測定の入出力制御や分析方法は、シーケンス情報として設定記録し、シーケンス情報を選択することで一括して測定のための設定を切り替えることができます。
入力の設定機能には下のような項目があり、測定項目ごとに設定します。 入力チャンネルは3系統(ただし、Input A2とBは切替)あるため、接続を切り替えることなく測定することが可能です。
入力チャンネル | Input A1, Input A2, Input B |
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NEXUSの出力チャンネル | NEXUSマイクロホンアンプを制御します。
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テストポイント | SLRなど結果算出時の測定データを選択するため、テストポイントを設定します。
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重み付け 1, 2 (同時に2つのまで可能) |
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入力調整ゲイン | from POI (SS-out)に設定されている入力チャンネルにゲインを設定できます。 (試験端末ごとに設定) |
ソホメータ特性 | ITU-T O.41で規定されている雑音測定で使用する重み付けです。 |
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HATS人工耳特性 | HATSの頭による音の回折効果と外耳道の音響特性の補正を行います。 HATS使用したハンズフリー端末の両耳測定時に選択します。 |
人工耳漏洩補正 | 密閉型の人工耳(Type1)を使用して測定する場合、実際の人間の耳での 漏洩をシミュレートするための補正です。 |
DRP to ERP補正 | 人工耳(Type3.2) を使用して測定する場合、DRP (Drum Reference Point) からERP (Ear Reference Point)に特性を補正します。 |
出力の設定機能には下のような項目があり、測定項目ごとに設定します。出力チャンネルは2系統あります。
出力チャンネル | Output A, Output B |
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テストポイント |
SLRなど結果算出時の測定データを選択するため、テストポイントを設定します。
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出力レベル | 出力レベルと単位を設定できます。 dBPa, dBm, dBV |
ARL調整ゲイン | POI (SS-out)が-10dBmになるようにMRPの音圧レベルを調整するためのゲインです。 (ARL測定により試験端末ごとに設定され、送話歪測定時に参照されます。) |
試験信号 |
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分析の設定機能には下のような項目があり、測定項目ごとに設定します。 端末タイプと帯域幅により算出方法、規格値、マスクカーブを切り替えます。
分析フィルター |
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測定時間 | 平均化時間設定 |
携帯端末タイプ |
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帯域幅 | Narrow-band, Wide-band |
MTA-02WB-S 測定器本体とブリューエル・ケアー(B&K)社製NEXUSシリーズマイクロホンアンプを RS-232Cで接続してリモート制御するためスムーズな運用が可能です。
マイクキャリブレーション および測定を行う上で必要となる操作は、全てソフトウェアから行うことが出来ます。
NEXUSの入力チャンネル |
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プリアンプの電源電圧 |
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出力感度 | -50〜40dBまで10dBステップ |
マイクロホン | 感度とケーブル長を設定できます。 |
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キャリブレーション | キャリブレーションレベルと誤差を設定できます。 (キャリブレーション後、アプリケーションにより自動的に設定されます。) |
キャリブレーションおよび送話特性測定で使用する人工口を選択することができます。
パソコンと測定器をLANケーブルで接続してパソコンから測定器をコントロールすることができ、 無響室や残響室、測定設備の室とパソコンが遠隔状態のままリモート制御することを可能としています。
測定器のネットワーク設定は測定器本体とパソコンを接続(RS-232Cケーブル)することにより、アプリケーションソフトウェアから設定することができます。