3月に先行シングル「君に、胸キュン。」がカネボウ化粧品のキャンペーン・ソングとしてリリースされ、TVのチャート番組にも出演と、「キュートさ」を全面に打ち出し、前作から1年半待たされたファンは困惑。といいながらも、イモ欽トリオ、山下久美子、松田聖子、中森明菜、真鍋ちえみ、スターボー、郷ひろみ、わらべ等々歌謡曲への接近は以前から積極的に行われており、そんなノウハウを使って、YMOが「浮気」したアルバム。初めての日本語歌詞もポイント。
「テクノデリック」とはうって変わって、シングル曲「君に、胸キュン。」やNHKのPR曲になった「以心電信」など歌謡曲的楽曲となっています(シングル曲では、「過激な淑女」というさらに歌謡曲的な曲もリリースされます)。DISK2はインストルメンタルアレンジとなっている別のアルバムだったものです。
TVなどの露出度が高く一般に、最も認知されていた時期かもしれません。各人のソロ活動や、坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」への出演やジャパンのデビット・シルビアンと製作した「バンブー・ミュージック」など歌謡曲系以外の活動も多岐におよび、どちらかというと、「テクノデリック」の方向性からは予想がつかない状態でのリリースは、予想を大きく外れるものとなりました。
テクノデリックではテクノの先をサンプラーとリズムとオリエンタ・テーストという方向で表現され、アレンジとオリエンタルが残った前衛的なものでしたが、「浮気なぼくら」では、わずかに残るものの連続性はかなり希薄で、むしろテーストとしては「BGM」との連続性の方が強いかもしれません。YMOらしいところということでインストアルバムも製作されたかもしれませんが、結成時のコンセプト「コンピュータ・ミュージックによるアレンジ」を今度は歌謡曲風をターゲットに作られたともいえるかも知れません。
復刻盤は坂本龍一、高橋幸宏の最新「YMO振り返りインタビュー」、そして細野晴臣東芝盤(1999年)インタビュー復刻掲載。1999年細野リマスタリング音源使用。当作品は、当時別々にリリースされていたアルバムを、2枚組にまとめたものです。
<オリジナル発売:『浮気なぼくら』1983年5月24日
『浮気な僕ら(インストゥルメンタル)』1983年7月27日>
DISC1 収録曲
1. 君に、胸キュン。(浮気なヴァカンス)
KIMI NI MUNE KYUN
2. 希望の路
EXPECTED WAY
3. フォーカス
FOCUS
4. 音楽
ONGAKU
5. オープンド・マイ・アイズ
OPENED MY EYES
6. 以心電信(予告編)
YOU'VE GOT TO HELP YOURSELF
7. ロータス・ラヴ
LOTUS LOVE
8. 邂逅
KAI-KOH
9. 希望の河
EXPECTING RIVERS
10. ワイルド・アンビションズ
WILD AMBITIONS
DISC2 収録曲
1. カオス・パニック
CHAOS PANIC
2. 希望の路
EXPECTED WAY
3. フォーカス
FOCUS
4. 邂逅
KAI-KOH
5. 希望の河
EXPECTING RIVERS
6. 以心電信
YOU'VE GOT TO HELP YOURSELF
7. ロータス・ラヴ
LOTUS LOVE
8. 音楽
ONGAKU
9. オープンド・マイ・アイズ
OPENED MY EYES
10. ワイルド・アンビション
WILD AMBITIONS
|
YMO(イエローマジックオーケストラ)結成25周年、リマスタリング音源でべスコレクション版 UC YMO が新発売。
UC YMOの発売に合わせて旧版も復刻再販されました。
Yellow Magic Orhcestra
イエロー・マジック・
オーケストラ(US版)
YMOのDVD
YMO(イエローマジックオーケストラ)のDVDも販売されています。
スネークマンショー
スネークマンショーのCD4タイトルが再発売。
|
スネークマンショー
(2003/11/27)
\2,310
|
増殖に続いて大ブレークとなったスネークマンショーの1'stアルバム。
|
スネークマンショー
(2003/11/27)
\2,310
|
1981年発表の2ndアルバムにしてラスト・アルバム?坂本龍一が『ジムノペティ』を、高橋幸宏がインスト名曲『今日、恋が』を、MELONにはエイドリアン・ブリューが参加。
|
スネークマンショー
(2003/11/27)
\2,310
|
YMOメドレーも収録。
|
スネークマンショー
(2003/11/27)
\2,310
|
|