必ずしも、それぞれのミュージシャン、グループの最大ヒット曲が集められているわけではありませんが、TV-CMタイアップ曲(赤道小町ドキッ、ごはんができたよ、タイマーズのテーマ 他)や、テーマ曲に選曲された曲など、80'sリアルタイムにティーンエイジではなかった方でも耳にしたことがある局が多数含まれています。
収録も、年代的な集め方ともいえますが、バンドやアーティストの傾向によって、それぞれのディスクに分けられています。
例えば、Disc1の場合、YMO(イエローマジックオーケストラ)を中心にαレコードの関係で集められています。Disc4には、RCサクセション、忌野清志郎と、ある程度の傾向で分けられており、曲の発売時期別というディレクションではありません。
このディスクの収録曲を見ると良くわかりますが、Disc1の1曲目「RYDEEN」は、YMOの代表曲だと思いますが、発売は1979年ですから(確か)、厳密に80年代に発売された曲を集めたのではなく、80年代に中心的に活躍していたアーティストの代表曲という選曲だと思います。
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Disc8の18曲目最終曲も、「RYDEEN」で終わるという構成になっています。このディスクの17曲目も、あえて、再結成したサディスティック・ミカ・バンドのライブバージョンで「タイムマシーンにお願い」を収録しているのも、同様、80'sに活躍したり、音楽(ロック関係の)に影響を与えたいう意味だと思います(この曲のオリジナルは70年代発売です)。
そういう意味でも、単純に80'sロック・アーティストのベスト集ではなく、ディレクションが強力に効いている企画CDボックスだと思います。それぞれのdiscと全体の流れに、構成にディレクションが効いていますから、リスナーの好みによって、好みのdiscが分かれるような傾向になるのではないでしょうか?
また、「J-ROCK 80's」というタイトルですが、最初のdisc1は、最初の半分はYMO関係ですから、いわゆるJAPANロックというようなものを想像して購入された場合には、初めの部分で違和感があるのではないかと思います。最も興味を持った1枚から楽しむのが、このCDボックスには合っているように思います。
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