お馴染み「TOKIO」というヴォコーダー(声のフォルマントをシンセサイザー電子合成変換する楽器)の音からスタートする歴史的大ヒット・セカンド・アルバム。前作は細野楽曲がほとんどであったのに対して、このアルバムでは坂本・高橋比重も増し、「テクノポリス」「ライディーン」といった、いわゆるYMOの大ヒット曲を生んだ。
アルバム発売の翌月から第一回ワールド・ツアー「トランス・アトランティック・ツアー」開始、いよいよYMOは世界を席巻。ちなみにジャケットで着用している人民服(高橋幸宏のブティック(?)ブリックス製)の影響も大、テクノ・カット(髪型)&人民服が大ブームに。
第1段階、初期のYMOのテクノスタイルの曲が集まった「ソリッド・ステート・サヴァイヴァー」は、ライディーン、テクノポリスというヒット曲を生み、ラジオやテレビのジングルなどには、その他のアブソリュート・エゴ・ダンス、ソリッド・ステート・サヴァイヴァーなどが使われるなど、海外ツアーとあわせてYMOの日本での人気を一気に拡大したアルバムです。
ファースト・アルバム「イエロー・マジック・オーケストラ」より、さらにアナログ・シンセサイザーを駆使したアレンジになり、1'stの細野のコンセプト色が強かったものより、坂本龍一のアレンジによるカラーと高橋幸宏の曲のカラーが強くなり、コンピューター・ゲームなどの企画曲のないオリジナル楽曲のスタイルが打ち出されたアルバムともいえると思います。
復刻盤は坂本龍一、高橋幸宏の最新「YMO振り返りインタビュー」、そして細野晴臣東芝盤(1999年)インタビュー復刻掲載。1999年細野リマスタリング音源使用。
<オリジナル発売:1979年9月25日>
CD収録曲
1. テクノポリス
Techopolis
2. アブソリュート・エゴ・ダンス
Absolute Ego Dance
3. 雷電(ライディーン)
Rydeen
4. キャスタリア
Castalia
5. ビハインド・ザ・マスク
Behind The Mask
6. デイ・トリッパー
Day Tripper
7. インソムニア
Insomnia
8. ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー
Solid State Survivor
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