歴代の巨匠の誰もがレパートリーとして中心に据えるベートーヴェンの交響曲。カラヤンもその一人でした。
第九は、いまさら紹介するまでもない、日本で一番親しまれている人気の曲ですね。近年は、幾分、その偏りも軽減されたかに見えますが、日本で演奏される12月の第九の演奏回数は、世界的にも異常事態ですが、もっとも一般に親しまれているクラシック曲といえます。
第九の喜びの歌は、世界でもやはり特別なもので、ニューイヤーコンサートや特別な祝典などでも演奏される曲です。ベートーベンの交響曲は、どの曲も名作ですが、第九は、特別な存在となっています。
7番、8番と完成度の高い交響曲を作曲したベートーベンの9番は、音楽的に優れていることは言うまでもありませんが、構成方法や表現が技術的、音楽的な所から発生したものではなく、ベートーベンが切り開いた音楽で感情や情感を表現することというテーマによって生まれたある意味究極の曲といえます。
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技法的に新しい技法を取り入れるベートーベンといえども、合唱が付くのは、交響曲と言えるのかという問題をもっていたはずですし、いかに、感情を盛り込むといっても、直接的な歌詞で表現される合唱を含めることは、テクニカルな面で見れば逸脱しています。
しかし、シラーの詩を用いることがモチベーション、構想の基本であったように、交響曲の形式や、テクニカルな意味あいなどは、第九の作曲においては、瑣末なことだったのでしょう。
全てを超越してしまった曲が第九なのだと思います。
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カラヤンは、フィリップス、ソニーと「コンパクト・ディスク・オーディオ・システム」(CD)を初披露しました。
CDの規格は当初60分収録の予定でしたが、カラヤンに意見を求めた時、60分ではベートーベンの第九が1枚に連続して収まらないので、CDでは第九が1枚に収録できるように70分以上にするべきだと意見したことで、74分(現在ではもう少しだけロングタイムが可能です)サイズに変更されました。
現代のCDメディアのフォーマットにまで影響を与えた曲がベートーベンの第九交響曲です。
オーケストラはベルリン・フィルです。カラヤンとは、80年代に確執によって30年余の付き合いから袂を分かつことになるベルリン・フィルですが、70年代に帝王と呼ばれた時代のレコーディング・パートナーがベルリン・フィルです。
カラヤンの遺産には、ベートーベンの全交響曲が揃えられています。
ベートーベン 交響曲1番 ベートーベン 交響曲2番
ベートーベン 交響曲3番 ベートーベン 交響曲4番
ベートーベン 交響曲5番 ベートーベン 交響曲6番
ベートーベン 交響曲7番 ベートーベン 交響曲8番
ベートーベン 交響曲9番
DVD収録曲
1. ベートーヴェン
交響曲 第9番 ニ短調 作品125
「合唱付き」
第1楽章
第2楽章
第3楽章
第4楽章
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ヘルベルト・フォン・カラヤンが残した映像作品のDVD全34タイトルです。
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クラシックCD
東芝EMI CD12枚組 \21,000
カラヤンが残した名盤、希少音源、マリア・カラス等との豪華共演他、12枚組みのCD-BOXです。
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クラシックCD
CD4枚組 全80曲
\8,190
聴きたい曲が全部ある!話題の映画、CM、TVでおなじみ、納得の楽曲が盛りだくさん。
CD5枚組 全66曲
\12,500
5つのライフスタイルをシチュエーション別に、クラシックの名曲を心地よく楽しむための企画CD。
CD12枚組 153曲
\22,680
「運命」「田園」から「ボレロ」や「小犬のワルツ」、「カルメン」、「グレゴリアン・チャント」まで
カラヤン、ムーティ、小澤征爾ら世界一流のアーティストのものばかりという企画CDです。
全184曲 CD12枚組
\25,200
誰でも耳にしているクラシックの小さな名曲たちを、幅広いジャンルから選曲、聴きやすく、楽しめるライト感覚のクラシック集です。
毎日新聞社 各CD10枚組
\22,050
作曲家、演奏者、録音、すべてにベスト・オブ・ベストを追求。心を癒し、安らぎの空間を演出する完璧の名曲コレクションです。
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