| 【Vol.5】 2002年11月号 |
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「ARIアメニティ&サウンド マンスリー」は、
毎月 第4金曜日にお届けしています。
みなさまにお楽しみいただけますよう努力する所存ですので、
今後とも末永くお付き合いいただけますようお願い申し上げます。
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| 1 | 技術・開発コラム ■工業製品の音響計測 |
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このコーナーは、
ディジタル機器の開発やソフトウェア開発にかかわることなど、
技術・開発に関するコラムをARIならではの観点で、
お届けできればと考えています。
コンピューターをはじめ、情報家電製品などの工業製品開発において、
快適な生活、人の活動のために、設計している機器の発する騒音の測定は、
重要な要素の1つです。高性能化に伴って、コンピュータや家電製品では、
省エネルギー化、発熱問題と共に、静音設計された製品が人気であるように、
空冷ファンやコンプレッサなどの運転音などの騒音を低下することは、
機能や外観デザインと共に重要度が増しています。 |
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IBM社といえば世界を代表するコンピューターメーカーですが、 音響パワーレベル測定のJIS規格化において、 長年にわたってリーダーシップを発揮してきた企業のひとつでもあります。 日本IBMのホームページへ http://www.ibm.com/jp IBMの特許に、トイレの利用順序を自動的に決定する方法 (正式なタイトルではありません) という物がありました。 この権利はIBM自身によって放棄されましたが、 IBMの研究所が非常に多面的な人間活動を研究している一辺が伺われます。 |
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旧通産省の工業技術院のホームページに、
全国の工業技術センター/工業試験場の一覧が掲載されています。 |
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参考:
音響パワーに関連するJIS規格 ■ JIS Z 8732 : 音響−音圧法による騒音源の音響パワーレベルの測定方法 −無響室及び半無響室における精密方法 (対応国際規格:ISO/DIS 3745) ■ JIS Z 8733: 音響−音圧法による騒音源の音響パワーレベルの測定方法 −反射面上の準自由音場における実用測定方法 (対応国際規格:ISO3744) ■ JIS X 7779: 音響−音圧法による騒音源の音響パワーレベルの測定方法 −情報技術装置から放射される空気伝播騒音の測定 (対応国際規格:ISO 7779) |
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| 2 | 音と音響の四方山 ■音響効果と創作? |
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このコーナーは、
音や音響についてのコラムをお届けします。
今回は、 11/21のテキスト版メールマガジンの編集後記でも 少し触れました映像に関連した話題にしてみます。
テキスト版をご覧になっていない方のために少しだけ...DVDの 「スパイダーマン」 がかなりの高画質なのですけれども、 関連して「スパイダーマン」 の劇中、背景のマジソンスクエアガーデンのビル広告を 合成で実際の広告とは異なる広告が表示されたことと、 訴訟問題になったというお話をご紹介しました いままでもハリウッド映画などでは、 タバコなどで、 主人公にタバコを吸わせるなどの広告手法がとられたり、 エクソシストで有名になったサブミリナル映像による広告など 広告技法との関連は深いようですが、 デジタル合成で背景映像に写るビル広告を置き換えるという 大技はなかなか見られませんでした。 背景映像を創作したという利用付けで訴訟になったことでも 話題になりました。 結果は、創作内のことなので、かまわないという判決でした (映画のセットや、警察などの団体、 ありとあらゆるものが創作ですから、 現実の通りでなければならないという訴状は無理があるか という感じもします。 スパイダーマンも実在の人物ではありませんし)。 NHKの子供向けのTV番組で音声さんの仕事を紹介 というものが以前に放送されていました。 ドキュメント的な映像の音声なのですが、素材の中には、 電灯をつけるスイッチの音や車の走行音などを別録りして合成する という内容などが紹介されていて 興味を持って見ることができる内容でした。 映像合成とは異なり派手に扱われることはありませんが、 これも、番組の放送では、スイッチの音を映像に合わせて 「パチッ」と合成しますから、 創作による物ですね (問題があるといっているわけではありません。念のため)。 今は、少なくなったように思いますが、 以前は、TVなどの「番組音効集」 というレコード、テープの製品があり、 「スタートレック」 など人気番組の音響効果音だけが集められた商品が 販売されていました。 「必殺シリーズ」 の音効集という商品の 「必殺仕掛人」藤枝梅安が灸針を刺して殺人を行なうシーンの音効と その解説があり、本来は、 針を刺しても音はしないけれども、 無音では格好にならないので音をつけたという 主旨のコメントが書いてありました。 この「必殺シリーズ」 の音効集の音は、 よくある馬の歩く音や時代劇の刀で切る音など以外に、 本当の意味での創作イメージ音 (かんざしを廻す音や、 三味線の伸びる音など本当の演出用に創作した音) のオンパレードでなかなか面白かったです。
映画の効果音では、
ルーカスフィルムの音響効果を紹介しているTV番組番組が
数年前にありました。
最近は、「スターウォーズ」
などでもILMのCG映像ばかりですが、
特殊効果としてモーション
コントロール
カメラや
ブルーマット合成などが取り上げられており、
その中に音響効果も含まれていました。映画「スターウォーズ」 の中には、ライトセーバーという、 レーザー光線の剣が登場するのですが、 この音は、「ブーーン」 という音がして振る動作に併せてドップラー効果 がついている音が付けられています。 この音響効果は、 「ブーーン」という音がする物を マイクスタンドの前で 実際に映像に合わせて振り回すという 音付けをしたと紹介されていました (正直なやり方ですが、リアル感があるかもしれません) 。 TV CMに目(耳)を向けると、さらに、 激しい創作が展開されているのはご存知の通りで、 飲料水やビールの栓が 「スポーーーーン」と抜けたり、 何メートルも離れたところまで聞こえるほどノドが 「ゴクゴク」 なっていたり、 いわゆる音の「シズル感」の大演出状態です。 本編から、CMになった途端にボリュームがアップしますしね (^^) 今回は、本当に四方山話になってしまいました。 寛大な心で大目に見てください。 それでは、次回もよろしくお付き合いください (^^) 。
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いよいよ今年も残す所あと1ヶ月あまりとなり、
街頭でもX'masソングが流れる時期となりました。
米国では、
コンピュータ業界は11/29から年末商戦に入るのだそうです。
Tablet PCが発売されるなど、 バリエーションが豊かになっていることも 多分に影響していると思いますが、今年の冬モデルは、 各社1工夫された製品が多いように思います。 また、DVDが完全にターゲットに入ったこともあって、 東芝のダイナブックG6のように 液晶ディスプレイをAV製品並に力が入った高画質にするなど、 面白い製品が多い傾向があります。 ジェスチャや、電磁誘導方式、液晶ディスプレイの技術など、 過去の技術蓄積の上での再トライですから、 前回に比較すると基礎技術が成熟し、十分、 魅力を感じるレベルの製品になっているように思えます。 ニュースに取り上げられえるほど、 夏にはコンピュータ関連の販売業績が不振だったのですが、 冬季はどうなるでしょうか? それでは、次回、 2002年最後 とになる12月号もよろしくお願いいたします。 (^^)
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